自然農の秘密に迫る…⁈

最近では週末にさえ見に行かず、ずっと放置しています。
明日は、ボカシ(手作りブレンド肥料)をもって、うまく育っていなかったら少し施してこようかなと思っています。
わたしが自然農法を知ってすごいと思ったのは、肥料や農薬を使わずに畑を耕すこともなく(不耕起)野菜を作る、というその発想だったわけです。最初は「確かめてみんといけん。」という気持ちでごく小さな畑で始めました。
数種類の野菜を種から育てるうちに、調べてみるとその発想が単なる発想ではなく、とても奥が深いものでした。
これまでの経験と、感じたことも含めながらお伝えしたいと思います。
無肥料・無農薬でも土は健全に保たれていた
わたしが去年(2022年)の11月から3か月間で種から無肥料・無農薬で栽培した結果、まいた種の数だけ、とてもおいしいホウレンソウを収穫することができました。また、そのホウレンソウは地上部が立派なだけでなく、根が太く、支根も長くたくましく伸びていて、それは驚きました。
関連記事:無肥料・無農薬で野菜が育つのか
これはやっぱり、土が健全に保たれているからだと思います。
土が健全な状態
・土の中に野菜が育つための栄養がちゃんとある。
・栄養を供給してくれる微生物がちゃんといる。
畝を立てたときに、枯葉の残渣と牛糞堆肥を表面に少しだけすきこみましたので、その効果ですね。
堆肥の中には、いろんな微生物(菌など)がたくさんいたはずです。
また、雑草が生えてきましたが、冬場でどれも背が低かったので、ホウレンソウの芽に太陽の光は当たっていましたから、そのままにしています。
これらをヒントに、なぜ肥料を使わなくてもホウレンソウが育ったのかをお話しします。
野菜が育つために必要なもの
植物の成長に必要な「栄養」とは、具体的にどんなものでしょうか。
植物の体は繊維からできていて、細胞のまわりをしっかりした層が囲んでいます。これが丈夫だと元気な野菜、といえます。繊維は炭水化物で、水と二酸化炭素から光合成によってつくられます。
水と、二酸化炭素と、太陽の光、これはあります。
それから、細胞の中身をつくるためにはアミノ酸や核酸が必要です。
植物はアミノ酸や核酸を体内で合成でき、その原料として硝酸塩を取り込む必要があるんです、そもそも畑のなかにそんなものがあったのでしょうか?
答えはNoです。
そもそもあった、のではありません。
では、どこから?
空中窒素を固定できるバクテリア
それは、空気中にある窒素です。
空中窒素をアンモニアにする酵素を分泌する根粒菌というバクテリアが植物の根のまわりにいることが必要です。
アンモニアは硝酸塩の材料ですが、これまたアンモニアを硝酸塩に分解することができる硝酸菌がいることも必要です。
根粒菌にしても、硝酸菌にしてもバクテリアでミクロのサイズ。「いる、いない」は肉眼で確かめられませんが、畑の土に「いた」からこそ、ホウレンソウはアミノ酸や核酸を合成し、大きく成長できたのだといえます。
最初に堆肥(微生物のすみか)をすきこんだのは、このためです。
このように、ある種のバクテリアだけが空気中の窒素を変換することを、「窒素固定」といいます。
窒素固定ができる微生物をまとめて「ジアゾ栄養生物」といい、このときの窒素固定を特に「生物学的窒素固定」といいます。
化学肥料も窒素固定でできている
1906年に、ハーバー・ボッシュ法という技術がドイツで開発されました。
工業的に空中窒素から化学肥料を生産する方法です。
窒素はもともと強い原子間結合をしていて、化学反応させるのに大きなエネルギーが必要だったのですが、高圧・高温で水素と窒素を化合させることができる触媒が見つかったことで、人工的に硫酸アンモニウム肥料が大量につくれるようになりました。
これを、「化学的窒素固定」といいます。
結果的に農作物の収穫量は飛躍的に増加、化学肥料はその後の人口爆発を支えてきました。
しかし農地生態系から、他の生態系に窒素化合物が大量に流出しており、地球規模の環境破壊を引き起こす懸念が生まれています。
自然農法への理解、その一歩
話をここで戻すと、畑に「栄養を供給してくれる微生物がちゃんといる」から野菜が育つわけですね。
微生物にもいろんな種類がいて、それぞれの役割を持っています。
とくに根粒菌や硝酸菌が空中の窒素固定をしてくれていることは、非常にありがたいですね!
この生物学的な窒素固定には、お察しの通り時間もかかりますし収量にも限界があります。
微生物には、有益なものだけでなく、枯らしたり、病気にしたり悪さをするものだっています。
だからと言って安易に農薬を使って、いいものも悪いものもみんな消毒してしまうのではなく。
それを理解して自然のペースに歩調を合わせて栽培するから、おいしい恵みをご褒美としていただける、ということではないでしょうか。
▷ 化学合成農薬・化学肥料不使用。環境負荷の小さい農法で育った野菜をどうぞ
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